書籍案内

紙パルプ2020 有識者に聞く近未来

紙業タイムス社は戦後の混乱がなお収まらぬ1949(昭和24)年に、紙パルプ業界の専門出版社として産声を上げました。以来、業界内外の温かいご支援とご叱正に支えられ、満65年の節目を迎えることができました。

この間、時代は劇的な変化が生じ、人口減少と高齢化、ライフスタイルの変化に伴う内需のシュリンク化など、紙パルプ産業は未だかつて経験したことのない厳しい環境に曝されています。当社は65周年の節目に際し、転換期のまっただ中にある紙パルプ産業の近未来を展望すべく、内外の知見を結集した実現可能なヴィジョンを探る書として本書を企画出版しました。

本書の制作に当たっては業界内のリーダーにとどまらず、需要業界や関連業界、学術関係者らの知見も幅広くカバーし、紙パの近未来ヴィジョンを一段と変化と多様性に富んだ、彩り豊かなものとして提示しています。また単に現状の課題を浮き彫りにするだけでなく、次代を担う若い世代にとっても有益な指針になる内容でもあり、業界で活躍されている第一線の方はもとより中堅や若手の方などにも必読の書となっています。

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紙パ業界にとどまらず需要業界や関連業界、学術関係者らの知見を結集した、実現可能なヴィジョンの書。
B5判・296頁
定価 本体10,000円(税・送料別)
2015年4月6日発行
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>>2010年版

本書の内容

● 特別寄稿
渡邉政嘉(経済産業省)紙パルプ産業将来ビジョン/わが国紙パルプ産業の現状と課題を超えて
尾鍋史彦(東京大学)紙メディア/経営戦略のための紙メディアの未来予測
北原利行(電通)広告とメディアの近未来/各メディアを組み合わせる手法が重要に
福士千恵子(読売新聞)新聞メディアの近未来/デジタルが発達するほどリアルの役割は大きい
柴田博仁(富士ゼロックス)オフィスにおける紙の将来/紙はどこで使われ続けるか
柿尾正之(日本通信販売協会)通信販売の近未来/ネット利用の拡大と購買行動変化
藤井建人(日本印刷技術協会)各メディアと印刷の近未来/重要性を増すメディアの選択と組合せ
● インタビュー
進藤清貴(日本製紙連合会)内外動向を見極めながら持続的発展へ
甘艸保之(興亜工業)段ボール業界は誇りを持って価値をアピール
井出純一(イデシギョー)コスト競争力高め海外拠点強化でアジア市場開拓
大坪清(レンゴー)ノブレス・オブリージュの自覚で行動を
岸本晢夫(北越紀州製紙)グローバル企業として本業に集中投資
北村光雄(大和板紙)あらゆる手段で総合的な企業力を高める
黒崎暁(日本家庭紙工業会)家庭紙の《失われた半世紀》をワンコインの考え方で取り戻す
佐光正義(大王製紙)個々のスキルを上げ魅力ある会社へ
佐野武男(丸富製紙)TPは高付加価値品に特化、地道に確実に
鈴木邦夫(三菱製紙)ICT進展下で紙メディアの再評価も
中村孝(リンテック)安定した収益でグループの基盤を支える
原田六次郎(山陽製紙)将来の期待かかる《カミデコ》と《スミデコ》
馬城文雄(日本製紙)組織を超えた〈協働〉で未来を切り拓く
三澤清利(特種東海製紙)新たな機能紙開発に全力で取り組む
井村優(イムラ封筒)まず3カ年計画を仕上げ、100周年を祝いたい
竹本實生(日本紙管工業)ものづくりは設備投資、その差が出る
野口憲三(日本紙パルプ商事)家庭紙・環境・海外の拡充で安定収益基盤を
赤松恭夫(国際紙パルプ商事)社員の高いスキルで戦える体制を構築
若林紀生(新生紙パルプ商事)イノベーションを実現するのは人
木邨幹久(木邨紙業)原点回帰、新創業を想定し経営改善
小島勝正(平和紙業)得意分野の特殊紙でより鮮明な差別化を
嶋健(柏原紙商事)いつも変わらぬ商売の原則
藤井章生(レイメイ藤井)紙屋としての拘り、プライド持ち続けていたい
細川了一(竹尾)〈紙文化〉を通じた社会貢献で、企業の存在意義示す
山川泰司(日藤)ポートフォリオ経営でサバイバル時代を生き抜く
吉川正悟(日本洋紙板紙卸商業組合)嗜好が細分化する現代はまさに好機
栗原正雄(栗原紙材)ペレット化と自動選別の技術革新に期待
赤染清康(共益・商会)総合リサイクル企業への展開
朝倉行彦(國光)本業基盤の強化。新ビジネスへの挑戦
上田晴健(三弘紙業)理想は高買い安売りでも利益出る会社
梅田慎吾(宮崎)グループ・協業化図り、永遠に前進
大久保信隆(大久保)古紙と共に52年。古紙専門業に拘る
小六信和(明和製紙原料)近未来の古紙余剰に備えた事業展開
紺野道昭(こんの)従業員第一主義で経営品質高める
斎藤大介(斎藤英次商店)良質な古紙を適価で提供するのが使命
實守敏訓(實守紙業)正攻法のビジネスを貫く
須田充訓(大三興業)時代の変化に対応した商品作り
竹内庸二(靖国紙料)古紙業界の将来には若い人の力が必要
寺松一寿(寺松商店)外部環境の変化は進化の好機
長谷川裕一(北海紙管)中堅社員活躍の場創出が成長に繋がる
山上春美(山上紙業)三位一体で安定供給可能な収益性確保へ
石川眞(丸石製作所)技術開発継続しつつ新分野・新機械開拓
小林俊雄(小林製作所)日本人の特質活かしたグローバル展開へ
森田博文(IHIフォイトペーパーテクノロジー)成長の鍵は海外とメンテ・新規事業


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