近年、急激な時代変化を背景に紙や不織布・フィルムなどシート状素材の加工製品は今後とも成長の期待できる市場分野として期待されています。

すなわち、

(1) マスプロ製品の集約生産化が進む一方で加工を施した小ロット製品は多様化が進み新たな市場を絶えず創出している、

(2) そうした市場では紙にとどまらず不織布・フィルムなどの市場分野と重なり合い一つの機能化シート素材市場と呼べるものが形成されつつある、

(3) 専門メーカー以外の多様な業種から進出する企業が増えている、

(4) 技術開発が進み加工用の機械・薬品・資材も豊富で有用なものが増えてきた

−といった変化により、加工製品は市場拡大期に突入しつつあると言えます。

こうした点を踏まえ、当社は紙加工の分野を改めて捉え直し不織布、フィルムなどの他のシート状素材をも射程においた簡便で実用的な“加工製品に関する市場と技術の書”として、1997年に「最新　加工ガイド／市場と技術」を発行、続刊の要望が多かったため定期的な刊行物として読者に提供できるよう毎年企画、今回も「紙・不織布・フィルム 加工ガイド2011−市場と技術−」として刊行しました。

「紙業タイムス」「FUTURE」「紙パルプ技術タイムス」「NONWOVENS REVIEW」各誌の編集協力のもと内容を時代変化に合わせ一新、流動的な市場環境や最新開発技術などの動向を追うとともに各種データも充実化、製品開発や市場開拓などに携わる方の実際的な解説・情報の書としています。