単行本『脱プラ・脱炭素社会を支える産業へ』を刊行
紙業タイムス社とテックタイムスは、好評企画となっている単行本シリーズ『紙パルプ産業と環境』の2023年版を8月8日に刊行した。今回は「脱プラ・脱炭素社会を支える産業へ」をテーマに掲げ、とくに“高度な資源循環システムの実現”といった視点からのアプローチによる内容も盛り込んでいる。B5判180頁 定価2,200 円(税込・送料別)。
本書の内容は以下の通り。
●紙パのカーボンニュートラルとSDGs
脱プラ・脱炭素/資源循環型産業として期待される紙パの新たな役割
CO2削減目標見直し/2030年度に13年度比で38%削減の高みを目指す
製紙のサステナビリティレポート/SDGsを踏まえ“エッセンシャル産業”としての訴求に注力
生物多様性保全/製紙業界の社会的責務として更なる取組みの深化を
ASEAN諸国の気候変動対策/各国がグリーン成長プログラムを策定
私はこう考える/地球環境と紙メディアの価値について
環境経営士R 木村 篤樹
●プラ代替で発揮される木材利用の技術
プラスチック新法/木質資源利用の産業として新たな成長戦略に
私はこう考える/脱炭素・循環経済の実現に向けたセルロースナノファイバーの利活用
環境省地球温暖化対策事業室室長 加藤 聖
私はこう考える/リグニンの分離と利用技術について
岩崎 誠
私はこう考える/中国製紙産業にとってのチャンスと課題 ─ カーボンニュートラルの実現へ向けて ─
中国紙パルプ研究院有限公司、中国造紙雑誌社副社長 劉 振華
●転換点迎えた日本の古紙利用
インタビュー/法規制で大きな山を越える古紙持ち去り問題対策
全国製紙原料商工組合連合会 栗原 正雄 理事長
インタビュー/古紙不足時の対応を真剣に考えるべき時機が到来した
古紙再生促進センター輸出委員会 中道 徹 委員長(国際紙パルプ商事 執行役員 製紙原料営業本部長)
古紙センター/地方自治体の紙リサイクル施策調査 各自治体で異なる「雑がみ」の排出区分
●変化する世界の原燃料事情
インタビュー/コロナ禍で低空飛行が続いたがトータルの利益は確保できている
トーチインターナショナル 龍 国志 社長
世界の古紙需給/コロナ禍で数量が減少も、回収率・利用率は上昇した20年
〈付表〉世界の国・地域別古紙需給(2019~20年)、世界各国の古紙回収率・利用率試算(2019~20年)
木質バイオマスの利用/エネルギー、マテリアルの両分野で活用が広がる
私はこう考える/発電用バイオマス燃料に関する欧州の動向
北越コーポレーション㈱ 環境統括部 中俣 恵一
●データで見る紙パの環境対応
産業廃棄物対策/最終処分量・有効利用率いずれも目標クリア
エネルギー/引き続き全体的に“バイオマス燃料”へ移行
違法伐採対策/消費者の環境意識に応え継続的モニタリング
環境関連ニュース・ダイジェスト (2021年5月~22年4月)