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紙パルプ 日本とアジア2025


 ここ数年、新型コロナウイルスによるパンデミックやサプライチェーンの混乱、石油や原材料の高騰、ロシアのウクライナ侵攻など世界経済にとってマイナス要因が立て続けに発生し、長引く中国経済の停滞も暗い影を落としています。国内基盤を強化しながら海外事業拡大を目指してきた多くの企業が、従来とは違った視点からの事業展開が求められている状況と言えます。
 紙パルプ産業および関連産業では国内の需要変化に対応した事業構造転換を進めるとともに、海外事業にも注力、とくに経済成長が期待できるアジアでの市場拡大を図ってきました。最近の世界における経済情勢の変化を背景に、中国製紙は量的拡大から品質追求や資源・エネルギーの高効率利用などでの競争へと移行しつつあり、世界の紙パにとっての“成長エンジン”は東南アジアやインド、中央アジアが担っていこうとしています。そうしたなかで日本企業が戦略の迅速・柔軟な軌道修正を続けていけば新たな可能性を拓くことができ、ポテンシャルを発揮する機会も増えると考えられています。
 弊社ではアジア紙パルプ産業の高い成長性を踏まえ2004年から単行本企画『紙パルプ 日本とアジア』の刊行をスタート、版を重ねるに従い多方面から高い支持を得る好評企画となりました。同書は国内はじめアジア主要国の紙パルプ産業を概観するとともに、弊社が長年培ってきた国際ネットワークを駆使しボーダレス化するアジア市場の課題と展望、主要紙パ企業の動向、関連業界の動向などを把握できるようにし、各企業のアジアビジネスに役立つものとしています。
 今回刊行した『紙パルプ 日本とアジア2025』においても最新の情報・データにより内容を一新、中国造紙学会、中国造紙協会や韓国、台湾、東南アジア諸国などの関連団体の協力によりデータ充実化を図りました。さらに、中国をはじめアジア諸国を対象にした実用的ダイレクトリーとして活用できるよう、日系進出企業の情報なども更新・追加しています。

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日本および中国をはじめとするアジアの紙パルプ産業について最新データを駆使し解説。進出日本企業の基礎データも収録。

B5判・本文192頁

定価 11,000円(税込・送料別)

2024年12月13日

本書の内容

Ⅰ.世界の中の日本とアジアの製紙産業
・特別寄稿/トランプ2.0と新たな世界秩序東京大学名誉教授、日本印刷学会元会長 尾鍋 史彦

Ⅱ.ASEANの持続可能性と期待される役割
・『アジア動向年報』で読み解く経済状況
・アジアにおける米国古紙の輸入
・インドネシア現地ルポ

Ⅲ.時代変化の下での日中製紙産業とアジア
・日本/印刷・情報用途の需要減を包装・衛生用途でどこまでカバーできるか
・中国/安定成長続くが先行き不透明感は解消されず
・アジア主要国の紙・板紙需給/韓国/台湾/フィリピン/ベトナム/インドネシア/マレーシア/タイ/バングラデシュ/インド/パキスタン/オーストラリア

Ⅳ.Future誌に見るアジアの紙パルプ
・貿易措置/古紙貿易/合併・買収・再編/市場動向/日本/韓国/中国/台湾/インドネシア/ベトナム/タイ/インド

Ⅴ.アジアにおける紙パ関連の主要日系企業
・中国/台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/シンガポール/カンボジア/ミャンマー/インド/UAE/トルコ

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