わが国経済は東日本大震災による危機的状況から立ち直り、アベノミクス効果による更なる復興へ向けて着実な足取りを見せていますが、紙パルプ産業においては、国内市場の成熟化、原燃料費高騰、輸入紙の台頭、長引く出版不況やデジタル化進展の影響などマイナス要素が山積し、事業構造そのものを見直す時期にきています。

こうした状況下、国内の製紙各社は生産最適化、省エネ・省資源の強化を一段と進め、他方では大手を中心に海外進出が本格化してきました。

また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度スタートにともなう発電事業への進出、木材由来のセルロースやリグニンを利活用した先端材料の開発といった新しいビジネスへの取組みも活発化しており、それらをサポートする関連サプライヤーの技術はさらに大きな役割を担っていくと予想されます。

本年発行の『紙パルプ技術タイムス・特別企画／技術アニュアル2015 機械・資材・薬品総覧』では、そうした優良サプライヤーによる質の高い機械・資材・薬品およびサービスを広くご紹介するため前回版を改訂。最新の資料を追加した必携のデータ集としてお届けいたします。