トップページ > インフォメーション > 中国国際造紙科技展/10月11~13日に上海で開催

中国国際造紙科技展/10月11~13日に上海で開催


2015年北京開催での会場風景 「2016中国国際造紙科技展覧会・会議」(2016 China International Paper Technology Exhibition and Conference)が今年10月11~13日の3日間、中国・上海の万博会場跡地にある上海世博展覧館で開催される。
 主催は中国を代表する製紙産業の公的機関である中国造紙協会(CPA)と中国造紙学(CTAPI)、中国紙パルプ研究院(中国製漿造紙研究院;CNPPRI)、協賛は中国軽工業連合会、中国印刷・設備機材工業協会、中国軽工業品輸出入総公司,および上海など主要地域の造紙行業協会と造紙学会、ほかにも国内・海外の主要な紙パ専門紙誌が協賛しており、日本からは本誌および紙業タイムス社の「紙業タイムス」「Future}が協賛誌として参加している。

 同展示会は北京・上海で交互に毎年開催される中国最大規模の国際製紙産業総合展で、パルプ設備、古紙処理設備、抄紙機および関連機器、仕上・包装設備、廃棄物処理・排水処理設備、自動化機器、試験・分析機器のほか、抄紙用具、ロール、ポンプ、各種薬品などさまざまな先端技術が一堂に会する場として毎回多くの来場者を集める。製紙工場で必要とされる機械・資材・薬品のすべてをカバーする国際展示会として高く評価されており、中国国内のサプライヤーはもとより国際的に活躍する有力企業も多数参加する。中国製紙産業だけでなく、インドネシアやベトナムなどの東南アジア、インド、さらには中東などからも来場者は多い。中国にとっては“新常態”下における成長形態の転換、他のアジア諸国にとって新たな飛躍に向けたキーテクノロジーを探せる国際展と位置づけらそうだ。
 昨年は北京開催であり、会場の展示面積は1万3,000m2 に達し、中国はじめ欧米・アジアなど主要な20 の国・地域から約200 の企業・団体が出展したが、上海開催の今年も多くの国際企業が出展を予定している。内外の主要企業を列挙すると、シーメンス、カダント、BTG、エロフ・ハンソンなどであり、フィンランドは複数企業で構成するパビリオン形態で展示する。一方、中国からも浙江伝化華洋化工、済南瑞聯電子科技、?博泰鼎造紙机械、福建省軽工机械設備、山東昌華造紙机械などの有力大手サプライヤーが顔を揃えている。

 会期中には併催行事として2つの国際会議も予定されている。1つは「2016中国国際造紙創新発展フォーラム」で10月10、11の両日、展示会場の会議室で開催。「2016年における中国製紙産業の競争力」について報告されるほか、「中国マクロ経済の動向と政策」「中国製紙産業の現状と“十三五”の発展トレンド」「科学技術革新による産業構造の転換と高度化」「世界の製紙産業における最新技術と発展方向」といった業界全体にかかわるテーマの基調講演が行われ、「転換期における企業戦略の選択と市場構成」「“一?一路”がもたらす中国製紙の新たな発展」「スマートロジスティクスが促進するネット時代の企業変革」「中国製造2025戦略で再構築される製紙産業」などといった一般講演も準備されている。

 また10月12日には、内外の著名な紙パ技術者を招聘し同様に会場内会議室において「2016国際造紙技術報告会」(Progress of CIPTE Conference 2016)を催し、今日的な各種の技術的課題についての報告と討議が行われるとともに、技術者同士の交流の場としても大きな成果が期待されている。同報告会における主なテーマおよび講演者は次の通り、「中国造紙工業“十二五(第12次5ヵ年計画)”の回顧と発展展望」中国軽工集団公司副総経理、中国造紙学会常務副理事長/曹振雷氏,「紙と繊維2030―インダストリー4.0の製紙工業への適用」ドイツ製紙研究所(PTS)、「キャビ
テーション技術によるリサイクル繊維の強度向上と光学的特徴」ドイツ製紙研究所、「熱風乾燥と赤外線乾燥の併用によるエネルギー効率と製品品質」wolf heilmann- produkte fur die papiererzeugung、「ハイソリッドコーティングのコスト最適化と表面品質」Omya International AG(スイス),「リサイクル繊維における品質向上のメカニズムと進歩」FPInnovations(カナダ),「製紙用薬品の現状と今後」三力星聚合同創科技発展有限
公司。

 写真は2015年北京開催持の会場風景。
 ちなみに,同展示会の詳細な情報は下記のURLで入手できる。
 http://www.chinapaperexhibition.com

 

ページのTOPへ