日本包装学会/ 物流環境変化と輸送包装のシンポジウム
日本包装学会は2月29日、東京・東大井のきゅりあん(品川区立総合区民会館)で第69回シンポジウム「物流環境の変化に対応する輸送包装―高機能輸送包装と輸送環境の科学」を開催する。概略は以下の通り。
(1) 「実輸送環境の計測事例」日本海事検定協会/斎藤威志氏
同協会は陸海空の各輸送モードでの加速度を実際の輸送において計測しているが、講演ではトラック・鉄道・船での計測実態、その結果の一部を紹介する。
(2) 「プチプチの緩衝力と機能性」川上産業/鈴木健夫氏
気泡緩衝材プチプチの緩衝力を活かす包装方法や機能性をもったプチプチなどの使用事例を示す。
(3) 「機能性段ボールによる輸送品質の高付加価値化とリサイクル」レンゴー/小野嘉則氏
eコマース向けの高緩衝性能輸送包装や、高い輸送品質を維持する高機能輸送包装に高リサイクル性の段ボールを用いた事例、保冷段ボール、鮮度保持段ボール、防錆・帯電防止・防虫機能付与などの高付加価値機能性段ボール開発の取組みなどについて講演。
(4) 「輸送環境の分析および輸送環境を反映した振動試験条件の導出」大阪府立産業技術総合研究所/津田和城氏
出荷前に包装貨物の振動試験が実施されているが、依然輸送振動によるトラブルが生じているため振動数ごとに評価する蓄積疲労スペクトルが考案された。それを活用した輸送環境の分析方法や試験条件の導出方法について解説する。
(5) 「楽天のロジスティクス戦略」楽天/品川竜介氏
楽天市場に出店する全国約4万2,000の店舗は“商品梱包や発送手配などで新商品の開発やマーケティングの時間が削がれている”という悩みをもつ。これを解消する楽天スーパーロジスティクス(RSL)の現状と未来像を紹介する。
問合せ先
日本包装学会「第69回シンポジウム」係
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