トップページ > 業界ニュース > 2015年段ボール需給/一貫消費は3年連続で過去最高更新

2015年段ボール需給/一貫消費は3年連続で過去最高更新


 2015年の段ボール需給は生産が前年比+0.8%の137億3,900万㎡、一貫消費(次工程投入)が同+1.8%の97億5,600万㎡、シート出荷が△2.2%の38億8,700万㎡。採算のよくないシート出荷を抑制し、ケース一貫で収益を確保するという数年来のトレンドに変化はない。
 段ボール生産の過去最高実績は2007年の139億6,600万㎡だが、実は一貫消費に限れば2013年以降3年連続で過去最高を更新しており、2年先くらいには100億㎡の大台突破も展望できそうだ。対照的にシート出荷の方は長期低落傾向に歯止めがかからず、10年の前の05年と対比すると、昨年の実績は2割減となっている(表1)。
 需要部門別の一貫消費動向を眺めたのが表2。10年前と比べて消費は7億7,100万㎡増えているが、うち6割強の4億8,100万㎡を稼ぎ出しているのが「加工食品・飲料」部門。消費全体に占める割合も05年の38.8%から15年は40.6%まで伸長している。以下、10年間の数量増が大きいのは「通販・宅配・引越」の+2億400万㎡、「その他製箱」の+1億6,100万㎡と続く。

(Future 2016年3月7日号)

ページのTOPへ