紙・板紙需給2月/紙・板紙国内出荷は7ヵ月連続減
日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.7%の196.8万t、7ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△4.2%の108.4万tで9ヵ月連続の減少。他方、板紙は16ヵ月連続増で+1.4%の88.4万t。主要品種は、段ボール原紙、白板紙を除き減少した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+4.7%の14.0万tで、26ヵ月連続の増加。うち、紙は+15.1%の9.7万tでアジア向けを中心に7ヵ月連続増。板紙は△13.0%の4.3万t、東南アジア向けは増加したが東アジア向けの減少により2ヵ月連続の減少となった。
紙・板紙の在庫は前月比△5.1万tの208.6万tで前月の増加から減少に転じた。うち、紙は△5.4万tの139.5万t、新聞用紙、印刷・情報用紙の減少により前月の増加から減少に転じた。板紙は段ボール原紙の増加により+0.3万tの69.0万tと、2ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
① 新聞用紙
国内出荷は前年同月比△2.8%の21.4万t、4ヵ月連続の減少。
② 印刷・情報用紙
国内出荷は△5.6%の61.0万tで9ヵ月連続の減少。輸出は+11.5%の6.9万tで4ヵ月連続の増加。
③ 包装用紙
国内出荷は△1.5%の5.8万tで3ヵ月ぶりの減少。輸出は+19.2%の1.7万tで3ヵ月連続増。
④ 衛生用紙
国内出荷は△0.3%の14.4万tで前月の増加から減少に転じた。
⑤ 段ボール原紙
国内出荷は+1.3%の70.3万tで16ヵ月連続増。輸出は△12.2%の4.1万tで2ヵ月連続の減少。
⑥ 白板紙
国内出荷は+1.9%の11.6万tで7ヵ月連続の増加。
(Future 2018年4月16日号)