紙・板紙需給1月/紙・板紙ともに国内出荷減少
日本製紙連合会が集計した1月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.6%の189.8万t、2ヵ月連続の減少となった。内訳は、紙が△4.9%の108.3万tで、22ヵ月連続減。板紙は△1.7%の81.4万tで3ヵ月ぶりのマイナス。主要品種のうち、前年を上回ったのは情報用紙だけだった。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+8.9%の9.8万tで前月の減少から増加に転じた。うち、紙は+6.8%の7.4万t。前月は前年割れだったが、アジア向けの増加によりプラスに転じた。板紙は東南アジア向けの増加により、+16.2%の2.3万tと4ヵ月連続で増加している。
紙・板紙の在庫は前月比+10.6万tの213.3万tで、前月の減少から増加に転じた。うち、紙は+7.4万tの141.8万tで、印刷・情報用紙、新聞用紙、衛生用紙などの増加により5ヵ月ぶりの増加となった。板紙は+3.1万tの71.5万t.。段ボール原紙が増加して前月のマイナスからプラスに転じた。
〔主要品種の動向〕
(1) 新聞用紙
国内出荷は前年同月比△3.1%の24.0万t。23ヵ月連続のマイナス。
(2) 印刷・情報用紙
国内出荷は6ヵ月連続で減少し、△6.0%の60.0万t。輸出は+12.5%の5.6万tで、前月の減少から増加に転じた。
(3) 包装用紙
国内出荷は△0.9%の5.9万tで、13ヵ月連続のマイナス。晒を中心に未晒も減少した。輸出は△12.8%の1.2万tで、2ヵ月連続減。
(4) 衛生用紙
国内出荷は△6.2%の12.7万tで、10ヵ月ぶりの減少。トイレットペーパー、ティシュともにマイナスだった。
(5) 段ボール原紙
国内出荷は△1.5%の64.1万t、3ヵ月ぶりの減少。
(6) 白板紙
国内出荷は△0.6%の11.2万t、2ヵ月連続減。
(Future 2016年3月14日号)