紙・板紙需給速報7月/出荷プラスは包装用紙のみ
日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△2.2%の180.6万tで、2ヵ月ぶりのマイナスとなった。国内出荷と輸出を合わせた出荷計でプラスとなったのは包装用紙のみだった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△3.4%の85.6万t、板紙は△1.1%の95.0万t。用途別では、グラフィック用紙が△3.9%の60.8万tで6ヵ月連続マイナス、パッケージング用紙は△1.1%の105.5万tで3ヵ月ぶりのマイナス。主要品種は包装用紙、白板紙を除きマイナス。
紙・板紙のメーカー輸出は△5.3%の15.2万tで4ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア向けが減少して△23.5%の2.7万tとなり、2ヵ月ぶりのマイナス。パッケージング用紙は白板紙、工業用雑種紙が東南アジア、東アジア向けで減少して△0.2%の12.5万tとなり、4ヵ月連続マイナス。
紙・板紙の在庫は前月比△0.4万tの194.0万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙が減少し、同△2.1万tの81.3万tで2ヵ月連続減。パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同+1.6万tの102.9万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同+0.2万tの9.8万tで3ヵ月連続増。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△10.6%の15.6万tで14ヵ月連続マイナス。
印刷・情報用紙:国内出荷は△1.4%の45.3万tで2ヵ月ぶりのマイナス。非塗工紙、塗工紙、情報用紙すべてマイナス。メーカー輸出も2ヵ月ぶりのマイナスで△23.5%の2.7万t。
包装用紙:国内出荷は+1.1%の5.5万tで16ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+9.8%の1.5万tで2ヵ月連続のプラス。
段ボール原紙:国内出荷は△1.4%の77.6万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は+3.0%の9.5万tで3ヵ月ぶりのプラス。
白板紙:国内出荷は+0.3%の11.2万tで3ヵ月連続のプラス。
衛生用紙:国内出荷は△3.1%の14.2万tで9ヵ月ぶりのマイナス。
(FUTURE 2022年9月12日号)