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紙・板紙需給速報12月/パッケージ用紙の好調で 国内出荷は2ヵ月連続増


日本製紙連合会が集計した2021年12月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+0.9%の192.3万tで、2ヵ月連続のプラスとなった(19年比は△2.9%)。以下、%表記は正体が前年同月比、斜体は19年同月比。
国内出荷のうち、紙は△0.5%の94.6万t(△7.6%)、板紙は+2.3%の97.7万t(+2.3%)で、用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△2.1%の67.1万tで3ヵ月連続のマイナス(△11.3 %)、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は+2.5%の108.4万tで10ヵ月連続の増加
+1.7%)。主要品種の前年同月比は新聞用紙、非塗工紙、情報用紙を除きプラス、19年同月比は包装用紙、衛生用紙、段ボール原紙を除きマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+11.5 %の15.0万tで3ヵ月ぶりのプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙がアジア向けで増加して+16.1%の4.4万tとなり、9ヵ月連続のプラス。パッケージング用紙は、5ヵ月ぶりのプラスとなる+9.7%の10.6万tで、段ボール原紙(ライナー)が東アジア向けで増加したほか、白板紙および加工原紙等工業雑種紙が東南アジア向けで増加した。
紙・板紙の在庫は前月比△8.1万tの194.8万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、印刷・情報用紙ともに減少して、同続の減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙が減少して同△4.1万tの94.6万tとなり、2ヵ月連続減。衛生用紙も同△1.1万tの8.3万tで2ヵ月連続減。

〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△4.6%の17.6万tで7ヵ月連続のマイナス(△13.4%)。
印刷・情報用紙:国内出荷は△1.1%の49.4万tで3ヵ月連続のマイナス(△10.5%)。塗工紙を除きマイナス。メーカー輸出は+16.1 %の4.4万tで9ヵ月連続のプラス。
包装用紙:国内出荷は未晒、晒ともに増加し、+16.0%の5.6万tで9ヵ月連続のプラス(+0.6%)。メーカー輸出は△16.7%の1.3万tで4ヵ月連続のマイナス。
段ボール原紙…国内出荷は+1.6 %の80.3万tで2ヵ月連続のプラス(+2.6%)。メーカー輸出は+4.3%の7.4万tとなり、5ヵ月ぶりのプラス。
白板紙:国内出荷は、高板、特板、コート白ボールいずれも増加し、+4.9%の10.9万tで10ヵ月連続のプラス(△0.9%)。
衛生用紙:国内出荷は、トイレ紙、ティシュ、タオル用紙いずれも増加し、+3.5%の16.8万tで2ヵ月連続のプラス(+6.8%)。

(FUTURE2022年2月14日号)

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