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紙・板紙需給速報11月/国内出荷プラスは衛生用紙のみ


 日本製紙連合会が集計した11月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△8.2%の185.7万t。16ヵ月連続のマイナスとなった(以下、%表記は前年同月比)。うち、紙は△11.8%の92.2万t、板紙は△4.3%の93.5万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△14.7%の66.6万tで48ヵ月連続減。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△5.5%の103.6万tで14ヵ月連続減。主要品種の中で唯一プラスの衛生用紙は+6.4%の15.5万tで7ヵ月ぶりの増加。
 紙・板紙のメーカー輸出は+42.2%の16.2万tで11ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東南アジア、南アジア向けで減少し、△9.7%の3.9万tと8ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は+73.6%の12.3万tで12ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが増加した。
 紙・板紙の在庫は前月比△2.0万tの200.8万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が減少し、同△3.3万tの93.7万tで3ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙が増加して同+1.4万tの98.2万tとなり、6ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同△0.1万tの9.0万tで2ヵ月連続の減少。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△12.9%の17.1万tで37ヵ月連続減。
 印刷・情報用紙:国内出荷は△15.3%の49.5万tで16ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙ともに減少。メーカー輸出は△9.7%の3.9万tで8ヵ月連続減。
 包装用紙:国内出荷は△15.9%の4.9万tで20ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は+31.3%の1.8万tで3ヵ月連続増。
 段ボール原紙:国内出荷は△2.9%の76.3万tで14ヵ月連続減。メーカー輸出は+105.6%の9.4万tで12ヵ月連続の増加。輸出の好調により、国内+輸出の出荷全体では+3.1%と4ヵ月連続のプラス。
 白板紙:国内出荷は△10.8%の11.1万tで16ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールともに減少。
 衛生用紙:トイレットペーパー、ティシュペーパー、タオル用紙いずれも増加した。

(FUTURE2021年1月25日号)

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