紙・板紙需給速報1月/紙の国内出荷20ヵ月連続減、板紙は増加に転じる
日本製紙連合会が集計した1月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△0.5%の186.4万t、3ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△2.5%の100.9万tで20ヵ月連続減。板紙は+1.9%の85.5万tで前月の減少から増加に転じた。主要品種のうち新聞用紙、印刷用紙、白板紙は減少、情報用紙、包装用紙、衛生用紙、段ボール原紙は増加した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△12.5%の12.0万tで、3ヵ月連続の減少。うち、紙は△7.9%の8.5万tで3ヵ月連続減、板紙は5ヵ月連続減で△21.9%の3.5万t。紙、板紙ともに東アジア、東南アジア向けが減少した。
紙・板紙の在庫は4ヵ月ぶりの増加となり、前月比+12.4万tの196.1万t。うち、紙は5ヵ月ぶりの増加で+5.9万tの129.5万t。印刷・情報用紙、新聞用紙を中心に包装用紙、衛生用紙も増加した。板紙は+6.5万tの66.6万tで4ヵ月ぶりの増加。段ボール原紙を中心に白板紙も増加した。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は前年同月比△7.3%の20.5万tで15ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△2.4%の54.8万tで前月の増加から減少に転じた。メーカー輸出は△14.1%の5.6万tで3ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は+0.2%の5.7万t、4ヵ月連続の増加となった。メーカー輸出は△5.6%の1.6万tとなり2ヵ月連続の減少。
衛生用紙:国内出荷は+4.9%の14.2万tで前月の減少から増加に転じた。
段ボール原紙:国内出荷は+3.0%の68.3万t、前月の減少から増加に転じた。輸出は△23.8%の3.3万tで5ヵ月連続の減少。
白板紙:国内出荷は△2.9%の10.9万tで2ヵ月連続の減少。
(Future 2019年3月11日号)