紙・板紙需給速報1月/国内出荷増は塗工紙のみ、出荷計は全品種マイナス
日本製紙連合会が集計した2023年1月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△4.0%の165.4万tで、5ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△3.1%の84.3万t、板紙は△5.0%の81.1万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△2.7%の60.6万tで12ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△5.2%の90.7万tで4ヵ月連続のマイナス。主要品種は塗工紙を除きマイナス。
紙・板紙のメーカー輸出は△18.8%の10.7万tで4ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東南アジア、南アジア向けが減少して△8.4%の3.5万tとなり、7ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが減少して△23.2%の7.2万tとなり、4ヵ月連続のマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比+6.3万tの195.9万tで3ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が減少して同△1.2万tの78.1万tとなり、4ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に包装用紙、白板紙も増加して同+7.2万tの109.9万tとなり、3ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は+0.3万tの7.9万tで3ヵ月ぶりの増加。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△7.9%の14.5万tで20ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△1.0%の46.1万tで5ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△8.4%の3.5万tで7ヵ月連続のマイナス。
*包装用紙…国内出荷は△7.2%の5.1万tで2ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△2.9%の1.3万tで2ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△5.7%の64.9万tで4ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△26.6%の5.0万tで4ヵ月連続のマイナス。
*白板紙…国内出荷は△1.2%の10.5万tで9ヵ月ぶりのマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は△1.8%の14.0万tで2ヵ月連続のマイナス。
(FUTURE 2023年3月13日号)