特種東海製紙/合成繊維を活用した湿式不織布分野に本格参入
特種東海製紙はメタアラミドペーパーの『TT-TOKRON』を、今後重点的に拡販していくことを発表した。
『TT-TOKRON』は、東レグループ トーレ・アドバンスト・マテリアルズ・コリア社(TAK)製の高耐熱アラミド繊維を、特種東海製紙の特殊紙製造技術で湿式不織布(ペーパー)にしたもので、2020年に上市され、電気絶縁素材市場で変圧器やモーター用の絶縁材向けに採用実績を重ねてきた。
電気自動車モーター用絶縁材に代表されるように、耐熱絶縁紙ニーズの拡大が見込まれることから、特種東海製紙は東レグループ、TAKとともにメタアラミドペーパーの拡販に努めている。また今後は、アラミド繊維にとどまらず高機能合成繊維を用いた湿式不織布の開発を進め、絶縁分野以外にも対応できる機能性製品の上市も目指す。合成繊維の湿式不織布分野へ本格参入していきたい考えで、メタアラミドペーパーをはじめとする高機能合成繊維を活用した湿式不織布の売上高目標を当面、年間30億円以上として、市場研究・販路開拓に努めていく。
(FUTURE 2022年12月19号)