段ボール需給1~6月期/暦年予測を大きく上回るハイペース
全国段ボール工業組合連合会が集計した1~6月期の段ボール需給は、生産が前年比+2.4%の68億1,400万m2、消費(次工程投入)が同+3.7%の48億9,100万m2、出荷が△1.3%の18億6,200万m2となった。〔消費+出荷〕では+2.3%と概ね生産と同レベルの伸長であり、暦年ベースの予測値(+1.2%)を大きく上回っている。品種別の生産量では全体の9割を占める「両面」が+2.8%と全体を牽引、「複両面」(△1.3%)と「片面」(△1.9%)のマイナス分をカバーしてい。
生産量を地域別に見ると熊本地震の影響と思われる「九州」がマイナスになったのを除き、各地区とも前年実績を上回った。伸び率の高い順に並べると、東北(+5.8%)、近畿(+2.7%)、中国(+2.7%)、関東(+2.7%)、四国(+2.5%)、中部(+1.5%)、北海道(+1.4%)、九州(△0.3%)となる。
需要部門別の消費量では、全体の4割強を占める「加工食品」が+3.9%と大きく伸長。これに「青果物」と「その他食品」を加えた「食料品」合計では+3.0%となっている。同じく伸び率の高い順に並べると、陶磁器・ガラス・雑貨(+6.7%)、通販・宅配・引越し(+6.4%)、薬品・洗剤・化粧品(+6.3%)、その他製箱(+4.3%)、電気・機械器具(+3.9%)、加工食品(3.9%)、繊維製品(+2.3%)、その他食料品(+1.4%)、青果物(+0.4%)、包装用以外(△3.3%)。
常用従業者数も好調な需要を反映し、シート部門、事業所全体とも漸増傾向にある。
(Future 2016年9月19日号)