日本製紙/石巻雲雀野発電所のバイオマス混焼発電設備が試運転を開始
日本製紙は2015年5月に「日本製紙石巻エネルギーセンター㈱」(東藤芳臣社長)を設立し、同年12月よりバイオマス混焼発電設備の建設工事を進めてきている。現在まで工事は順調に進捗しており、来年3月の営業運転に向けてボイラーへの火入れを行い、9月1日に総合試運転を開始した。
雲雀野発電所ではバイオマスの高配合を実現させるべく、宮城県内を中心とした東北地方の未利用材を活用することで、近年課題となっている国内森林の荒廃防止にも貢献していく考え。また北米を中心にアジア地域からも木質ペレットを集荷し、バイオマスのさらなる高配合を目指す。
製紙は「電力の安定供給はもとより、宮城県石巻市地域の産業振興と木質バイオマスの利用促進に貢献することを目指し、安全第一でバイオマス混焼発電設備の稼働を進めていく」と説明している。
(Future 2017年9月18 日号)