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日本製紙グループ/デュポン社と合同会社設立し勇払で電機絶縁材料を生産


 日本製紙グループの日本製紙パピリアは、米国デュポン社の100%子会社である、デュポン・スペシャルティ・プロダクツと共同で、「デュポン日本製紙パピリア合同会社」(=DPNP)を設立し、デュポン社の高機能材料「ノーメックス紙」を生産することで合意した。DPNPは、日本製紙北海道工場勇払事業所の敷地・建物の一部を利用し、生産設備を設置する計画。2021年度中の営業運転開始を予定している。

 優れた電気絶縁性、耐薬品性、機械特性に加えて素材本来の難燃性を有する「ノーメックス紙」は、幅広い電気絶縁用途に適しており、世界中で開発が進むxEV(電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・ハイブリッド自動車・燃料電池自動車)を支える重要な技術となっている。パワーエレクトロニクスやバッテリーシステムでも、耐熱特性により重要な部品を保護しており、また、航空機の内外装の構造材としても、ノーメックス紙製のハニカムが重要な役割を果たしている。

 日本製紙グループは、洋紙事業再編の一環として、DPNPを成長分野への事業構造転換に繋げると同時に、勇払事業所の土地・設備、さらには紙加工の技術・ノウハウを持つ人材の活用により、地元・北海道の発展に寄与していく考え。

 
 【デュポン日本製紙パピリア】
 所 在 地:北海道苫小牧市字勇払(日本製紙北海道工場勇払事業所内)
 設  立:2020年1月6日
 事業内容:電気絶縁材料「ノーメックス紙」の生産
 従 業 員:100名以上

 

(FUTURE2020年2月24日号)

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