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日本製紙グループ/『シールドプラス』をフィンランドで量産開始


 日本製紙グループの十條サーマル社(本社:フィンランド)はこのほど、紙にバリア性を付与した『シールドプラス』の量産化に向けた設備工事を完了、稼働を開始した(写真)。設備投資額は500万ユーロ(約6億1,500万円)。今後、サンプル提供を開始し、欧州市場を中心にグローバル展開を進める。

 十條サーマル社は感熱事業で培った塗工技術を生かし『シールドプラス』の開発・マーケティングに取り組んできた。今回の設備工事は薬品の調薬設備の増設などを行ったもので、ISO22000などの認証取得を視野に入れ、食品パッケージに適した厳格な衛生基準に適合させた。

『シールドプラス』シリーズは紙にバリア機能を持たせることで、プラスチックやアルミなどの従来型バリア性素材の領域に「紙」という選択肢を増やした。

 十條サーマル社は今後、日本製紙グループの欧州生産拠点として『シールドプラス』の浸透を図る。

(FUTURE2020年10月19日号)

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