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日本製紙、三井化学/バイオコンポジット開発で連携を開始


 日本製紙と三井化学は、セルロースパウダーを高配合した新規バイオコンポジットの開発で連携を開始する。
 両社が開発する新規バイオコンポジットは、木質バイオマス素材であるセルロースパウダーを主原料とし、樹脂と同様の成形性を付与した複合素材。通常の石油化学樹脂に比べて、化石燃料由来バージン材の使用量を削減できる。日本製紙がセルロースパウダーを三井化学に提供し、三井化学が強度や加工性に優れたバイオコンポジットを開発する。また三井化学は、自社コンパウンド樹脂の販売ネットワークを利用して、顧客へのサンプルワークを進める。写真はセルロースパウダー(左)と新規バイオコンポジット(右)。
 両社は日用品、容器、建材、家電製品、自動車部材など、幅広い分野を視野に早期の市場投入を計画しており、品質・供給の両面から工業的に安定性の高いバイオコンポジットの提供を目指す。

(FUTURE 2022年9月26日号)

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