日本紙パルプ商事/取締役会を大幅刷新、新社長に渡辺昭彦氏
日本紙パルプ商事はこのほど、代表取締役、取締役、執行役員の異動を決めた。またコーポレートガバナンス強化のため、取締役会の構成を大幅に変更する。
新社長には現取締役常務執行役員-海外事業統括兼国際営業本部本部長の渡辺昭彦氏(写真右)が4月1日付で就任し、現代取社長の野口憲三氏(写真左)は代取会長となる。
取締役会の構成変更は6月の株主総会での承認を経て実施される。現任の取締役は全員(9名、うち社外取締役1名)が株主総会をもって任期満了となり、新任1名を含む取締役6名(うち社外取締役2名)の選任を議案として上程する。承認された場合、社内出身の取締役は8名から4名へ減員となる。社外取締役候補者は、いずれも東京証券取引所の定める独立役員とする予定で、取締役の3分の1が独立役員となる。
また、監査役3名のうち2名が社外監査役で、うち1名を独立役員としているので、社外取締役2名と併せて独立役員は計3名となる。これにより、取締役会の意思決定および監督機能と、執行役員などによる業務執行機能を明確に分離し、経営の効率化・迅速化を一段と進めるとともに、経営監督機能の充実を図る。
新社長に就任する渡辺氏は1959年9月8日生まれ、東京都出身の57歳。82年、慶応義塾大学経済学部卒業後、日本紙パルプ商事入社。09年理事、10年執行役員、15年常務執行役員、16年取締役常務執行役員に就任。その間、Japan Pulp & Paper Co., (H.K.) Ltd.社長、販売推進営業本部本部長、国際事業推進本部本部長、Japan Pulp & Paper (U.S.A.) Corp.社長、海外事業統括兼国際営業本部本部長などを務めた。
(Future 2017年2月27日号)