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大王製紙/CNF高配合の成形体の開発に成功


 大王製紙はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)とパルプ繊維を複合化したCNF高配合の成形体の開発に成功した。
 同社が開発したCNF成形体は、CNFの配合率を50~95%まで高め、軽量かつ高強度というCNFの特徴を活かした高性能材料。汎用プラスチック材料との物性比較では、CNF配合率80%の場合で(厚さ100~500μm)、引張弾性率と引張強度が約5倍(23℃で比較)となった。さらに、高温領域(90℃)では汎用プラスチック材料の約20倍の弾性率と約8倍の強度を示し、熱特性に優れていることが確認できた。こうした特性から、これまでプラスチック材料が利用できなかった高強度用途や耐熱性を必要とするものなどへの展開が期待される。同社では、自動車部材、建材、家電筐体、電子基板、スポーツ・レジャー用品など、多岐にわたる用途展開を見込んでいる。現在サンプル提供の準備を進めており、来年3月には開始する予定。

(Future 2016年11月14日号)

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