大王製紙/日本政策投資銀行の健康経営格付で最高ランク
大王製紙はこのほど、日本政策投資銀行(DBJ)の「DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付」で最高ランクを取得、それに基づくシンジケート・ローン契約を締結し75億円の融資を受けた。
DBJ健康経営格付は、DBJが開発した評価システムによって、従業員の健康配慮への取組みを評価し、その評価に応じて融資条件を設定するという融資メニュー。大王製紙の評価ポイントは次の3点。
(1) 労務管理について、所定外労働時間や有給休暇にかかる数値目標の設定、終業時刻30分前以降の業務指示禁止、有休取得推奨日の設定などにより、過重労働者数の改善や有休取得率の向上を達成するなど、着実にPDCAサイクルを回している点
(2) 全従業員を対象としたストレスチェックを、法制化に先立って開始し、受検率向上のために制度理解を促す研修などを実施していることに加え、集団分析結果を職場改善の取組みに繋げている点
(3) 自社固有の課題と認識している生活習慣病に対し、年齢を問わず全従業員を対象に生活習慣病診断を実施し、さらに健康保険組合と連携して保健師を増員、地域を問わない保健指導を受けさせる仕組みの構築を計画している。また禁煙課題への対策としては、就業規則に就業時間中の禁煙を盛り込むなどの対策を徹底し、生活習慣病の早期対策を積極的に行っている点
(Future 2016年10月24日号)