国際紙パルプ商事/子会社「BMエコモ」を設立
国際紙パルプ商事(KPP)は、バイオマス発電所運転支援システム「BMecomo 」の開発を委託しているITベンダー、Envision Enterprise Solutions Pvt Ltd. との共同出資により、BMecomo の開発・販売を主要事業とする子会社「㈱BM エコモ」を3 月1 日付で設立した。
BMecomo はビッグデータ解析やAI・IoTなどの最新テクノロジーを活用し、バイオマス発電所の運転管理・設備管理・事業管理を支援するシステム。KPP が2018 年から開発を進め19 年10 月に実証運転を開始、21 年 11 月には三重エネウッド㈱とBMecomo のサービス利用に関する契約を締結するなど順調に事業を拡大してきた。KPP は今回の新会社設立により、さらなる事業の拡大と効率化、および意思決定の迅速化を図る考え。また今後は、廃棄木材のエネルギー利用にも取り組んでいく。
なお、インドに本社を置くEnvision 社は、大手ITベンダー各社とゴールドパートナーシップ契約を締結するなど開発能力や情報管理で高い評価を得ており、AI・ビッグデータ活用に不可欠なCloud プラットフォームソリューションを自社開発している。今後、人材の高齢化や設備の高経年化への対応を要する産業分野に向け、同ソリューションを展開する際には、Envision 社と新会社が協業し販売していく予定。
〔BM エコモ〕
所 在 地:東京都中央区(KPP 本社と同じ)
事業内容:BMecomo の開発・販売、バイオマス燃料の売買および輸出入、プラント運営に係るコンサルタント事業など
資 本 金:5,000 万円
設立・事業開始:3 月1 日
大 株 主:KPP 85%、Envision 社15 %
(FUTURE2022年3月21日号)