国際紙パルプ商事/中国・新国富包装材料でフィルム印刷工場が完成
国際紙パルプ商事(KPP)の関連会社「成都新国富包装材料有限公司」(新国富包装材料)で、このほどフィルム印刷工場が完成した。
新国富包装材料はKPPが2014年、四川省の新希望六和食品控股有限公司(新希望六和食品)、富士特殊紙業(富士特)と、3社合弁で設立したフレキシブルパッケージ会社。KPPの調達チャネルと、新希望六和食品の優良顧客、富士特の環境対応技術を活用して事業規模を拡大し、将来的にはアセアン諸国などへの製品供給も視野に入れている。
ちなみにグループ企業の成都希望食品は、中国のハム・ソーセージ事業で国内売上4位、親会社の新希望集団有限公司は中国500強企業に数えられる農業コングロマリットである。今回の新工場完成により、KPPはケーシング用シュリンクバリアナイロンフィルムなど、環境対応型高付加価値製品の供給をはじめ、軟包装事業の展開を加速させる。
中国では2015年に天津で発生した化学品倉庫の大規模爆発の影響で、揮発性有機化合物(VOC)の排出規制が強化されている。新国富包装材料の工場は、これに対応できるよう最先端の蓄熱式熱酸化装置を導入した、最新環境配慮型印刷・ラミネート工場。将来的には、より環境に配慮した水性グラビア印刷技術の導入も視野に入れている。
〔新工場の概要〕
名 称:成都新国富包装材料有限公司
出 資:KPP40%、新希望六和食品51%、富士特9%
所 在 地 :中国四川省成都市
工場面積:敷地5万㎡、延べ床面積1万5,000㎡
資 本 金:1億人民元
事 業:シュリンクナイロンケーシングおよび関連包材の製造販売
(Future 2017年5月8日号)