北越コーポレーション、ほか/CCS事業の調査業務をJOGMECから受託
石油資源開発、三菱ガス化学、東北電力、北越コーポレーション、野村総合研究所の5社は、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の「令和5年度 先進的CCS事業の実施に係る調査」に関する委託調査業務の公募で、東新潟地域におけるCCS事業性調査を受託した。CCSとは、Carbon Capture and Storage(CO2の回収・貯留)の略。
同調査は、3月に新潟県が公表した「新潟カーボンニュートラル拠点開発・基盤整備戦略」対象エリアの東新潟地域において、2030年までのCCS事業の開始を目指し、既設の化学工場、製紙工場、火力発電所から排出されるCO2の分離・回収、CO2の圧入・貯留地点、およびこれらを結ぶ輸送パイプラインに係る検討を5社で実施するもの。今後は、各社が持つ基盤事業での知見や、これまでに実施してきたCCSに係る調査検討データなどを活用しながら、24年3月までを目途に必要なコストの試算なども含め検討していく。この中で北越コーポレーションは、自社工場でのバイオマス燃料由来CO2分離回収設備に係る検討を行う。
【調査概要】
貯留地域:東新潟地域
目標貯留量:約150万t/年
排出源:新潟東港エリアの工場・発電所(三菱ガス化学新潟工場、東北電力東新潟火力発電所、北越コーポレーション新潟工場)を想定
事業の特徴:化学、紙、電力などを対象に、既存の油ガス田を活用し、脱炭素燃料や環境価値などの付加価値を創出する事業を推進
(FUTURE 2023年9月4日号)