丸住製紙/衛生用紙事業拡大に向け加工設備を増強
丸住製紙は静岡県の委託加工先への加工機増設と、大江工場(四国中央市)へのウェットティシュ加工設備・ペーパータオル加工設備の新設を発表した。衛生用紙事業の拡大を図る。
まず、衛生用品の中でも需要が伸びている不織布製品事業への本格参入に向け、約5億円を投じてウェットティシュ加工設備を大江工場に新設する。完成予定は6月で加工量は58万個/月(1パック60枚入り)の見込み。
また、ペーパータオル加工設備は9月の完成を目指しており、投資額は約5億5,000万円。委託加工先の太洋紙業(富士宮市)で製造しているレギュラーサイズ(220×230mm)より小さい、エコノミーサイズ(220×170mm)となる。加工量は600t/月の見込みで、太洋紙業の分と合わせた総加工量は約1,100t/月。大江工場で原紙の製造から加工まで一貫生産し、販路拡大と製品ラインアップの拡充を図る。
丸住製紙はこれまで新聞用紙、出版用紙、印刷用紙、情報用紙、包装用紙を取り扱ってきたが、創業100周年を迎えた2019年から新事業として衛生用品(ペーパータオル)の販売を開始した。洋紙需要が減少する中、今後は需要の伸びが予想されるウエットティシュやペーパータオルを中心とした衛生用品の供給体制を強化していく。
(FUTURE2021年1月25日号)