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三菱製紙/食品包装用コート紙“バリコート”の販売を開始


 三菱製紙は、欧州のグループ会社である三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbH(本社:ドイツ)が生産している食品包装用コート紙“barricote(バリコート)”を、9月から日本を含むアジア地域でも販売開始する。

 三菱製紙グループでは、環境意識や脱プラスチックへの関心が高い欧州で、いち早く三菱ハイテクペーパーヨーロッパがリサイクル可能な紙ベースの包装材料として“barricote(バリコート)”を販売している。すでに欧州大手食品メーカーに採用されたほか、複数のグローバル企業との間で導入に向けた開発プロジェクトが進行している。この“バリコート”の供給体制を全世界で構築すべく、日本を含むアジア地区でも販売を開始するもの。

 “barricote”は、食品包装に求められる高度なバリア性を有しつつ、紙素材本来の優れた生分解性とリサイクル性能などをもつ(FSC森林認証紙)。また、ヒートシール適性を備えたグレードでは、プラスチックフィルム貼合わせなどによるシーラント適性付与が不要という特長もある。

 欧州では機能性の異なる製品を“barricote”シリーズとして品揃えしているが、日本を含むアジア地域では、水蒸気バリア性、酸素バリア性、食品油分や鉱物油のバリア性、ヒートシール適性、古紙リサイクル適性を有し幅広い用途に対応できる“Bag WGOM”を販売する。

 三菱製紙では、「日本国内を含めアジア市場で幅広い顧客の獲得を目指して営業するとともに、国内工場でもアジア向け“barricote”の生産体制確立を早期に進めていく」としている。

(Future 2019年6月24日号)

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