レンゴー/金津2号機のライナー併抄改造工事が完了
レンゴーは、かねて金津工場(福井県あわら市)で進めていた、段ボール原紙生産設備(2号抄紙機:写真)の改造工事を完了した。中しん原紙専抄設備からライナー原紙も併抄可能な設備へ改造したもの。
今回の改造では併抄化に加え、原紙の品質を大きく左右する原質工程(古紙パルプの精選工程)も一新。一層の品質向上を図るとともに、ニーズが高まる段ボール原紙の薄物化に対応し、省エネ・省資源を徹底した最新鋭の抄紙機とした。
レンゴーグループは現在、国内6工場で段ボール原紙を生産しているが、5工場に集約する生産体制再構築を進めており、今回の改造はその一環。集約化により製紙工場全体の稼働率を向上させるとともに、ライナーと中しんの需給バランスも改善する。
〔改造設備概要〕
・抄造品目:ライナー、中しん
・型 式:長網1層+オントップ2層(合計3層抄き)
・製品取幅:4,500㎜
・坪量範囲:ライナー100~210g/m2、中しん90~200g/m2
・最高抄速:1,000m/分
・平均生産量:ライナー930t/日(中しんの場合810t/日)
(Future 2017年12月4 日号)