レンゴー/八潮工場がCO2 削減で県トップレベル事業所に
レンゴー・八潮工場(埼玉県八潮市)はこのほど、埼玉県地球温暖化対策推進条例に基づく目標設定型排出量取引制度で規定される、優良大規模事業所「トップレベル事業所」に認定された。
同制度は、エネルギー使用量の大きい事業所を対象に、計画的なCO2排出量の総量削減を促す制度で、2011年4月に施行された。優良大規模事業所の認定は、対象事業所の中から地球温暖化対策が特に優れているものを、第三者機関の審査により認定する制度で、八潮工場はすでに準トップ事業所の認定を受けていたが、今回、県内で初となるトップ事業所にあらためて認定された。
八潮工場は、重油からクリーンエネルギーである都市ガスへの燃料転換をいち早く進めたほか、製造工程全般で省エネ効果の高い高効率設備の導入を図るなど、CO2削減の実績を積み重ねてきた。また近年では、工場内の省エネを専門に取り組む小集団活動チーム「低燃費八潮」を結成。工場の全従業員から省エネに関するさまざまなテーマを募り、評価・実施する体制を構築、ハードの改善だけに頼らない、きめ細かい省エネ活動を実施している。その実績が高く評価され、2014年度の省エネ大賞では経済産業大臣賞(産業分野)を受賞した。今年1月には、建築廃材由来の木質チップを主燃料とし、工場で必要な電力の約2割を賄う木質チップバイオマスボイラ発電設備を新設したことで、年間約6万5,000tのさらなるCO2排出量削減も見込まれている。
(Future 2016年5月16日号)