レンゴー/『ビスコパール』増産に向け新プラントが本格稼働
レンゴーは、木材由来のパルプを原料とした、マイクロサイズの球状セルロース微粒子『ビスコパール』を増産するプラント(写真)を新設し、7月中に本格稼働を開始する。
『ビスコパール』は海水や土壌で生分解可能な素材で、海洋生分解性の国際認証「OK biodegradable MARINE」を取得しており、樹脂やインキの添加剤、研磨剤など幅広い分野で使用されるマイクロプラスチックビーズの代替品として期待されている。
特に欧米で法規制が進む化粧品分野では、マイクロプラスチックビーズから『ビスコパール』への転換需要が見込まれるため、レンゴーは小粒径『ビスコパール』の増産体制を整備したもの。なお化粧品向けについては、すでに化粧品原料メーカーへ出荷しており、大東化成工業(大阪市旭区)から『CELLULOBEADS』の製品名で国内外の化粧品各社へ販売されている。
新プラントは金津工場(福井県あわら市)の敷地内に新設し、現在、新たな製造技術による品質向上を実現させるべく、本格稼働に向けて試験運転中。
【新プラント】
名 称:セルロース微粒子新プラント
面 積:約1,400㎡(建屋+屋外設備)
【製造製品について】
小粒径ビスコパール:粒径3~30μm
生産能力:120t/年
(FUTURE 2022年7月18日号)