レンゴーグループ/米国で木材包装資材事業を取得
レンゴーは、段ボールなど重量物包装資材の製造・販売事業を統括する連結子会社、トライウォール社(香港)を通じ、米国と英国で段ボールおよび重量物包装資材事業の製造拠点を拡充する。
米国では、トライウォール社の100%出資子会社が、ミシガン州に100%子会社「アクション・ウッド・ソリューションズ社」を設立し、アクション・ウッド・テクノロジーズ社の事業資産を取得する。すでにアクション・ウッド・テクノロジーズ社の所有者とは事業譲渡契約書を締結しており、対米外国投資委員会から認可を受けた後、取引が実行される。アクション・ウッド・テクノロジーズ社は、ミシガン州に本社を置く重量物包装資材メーカーで、自動車関連産業や防衛産業向けに、釘を使わない折り畳み式木箱などの木材包装や木材パレットなどの重量物包装資材を製造・販売している。
英国では段ボールケースメーカーを買収
また英国では、トライウォール社の100%出資子会社が、イングランド中部(チェスターフィールド)のコルゲーティッド・ケース・ホールディングス社の全株式を取得した。コルゲーティッド・ケース・ホールディングスグループは、事業会社のザ・コルゲーティッド・ケース・カンパニー社がチェスターフィールドに工場を持ち、付加価値の高い段ボールケースを製造・販売している。2021年9月期の連結売上高は927.5万ポンド(約14億8,400万円)だった。
レンゴーはトライウォールグループを通じて、段ボールをはじめとする重量物包装資材事業をグローバルに展開している。英国では、ウェールズからイングランドへと拠点を増やしながら事業展開してきた。今回の買収により、英国での段ボールケース供給体制をさらに充実させる。また米国では、木材包装資材の製造拠点を追加し、事業の拡充を図る。
(FUTURE 2022年9月12日号)