レンゴーグループ/八潮流通センターでAI活用の新運営システムが稼働
レンゴーは、連結子会社のレンゴーロジスティクスが運営する八潮流通センター(埼玉県八潮市)で、AI技術を活用した製品荷揃え計画・トラック誘導に関する新システムを完成し、このほど運用を開始した。
八潮流通センターは、日本最大の板紙製紙工場であるレンゴー・八潮工場の物流センター。製品物流の効率化と迅速化を目的として2015年に開設され、約2万5,000tの板紙製品を収容できる。
トラックへの製品積込みのための荷揃えは、異なるエリアに製品が分散して在庫されていることも多く、またトラックバースの空き状況も把握しなければならないことから、自動化が遅れていた。今回運用を開始した新システムは、自社開発のAI技術により、従来はオペレーターが行っていた製品荷揃え位置の立案作業を自動化すると同時に、最も効率的かつフォークリフトの交錯も考慮した安全性の高い計画立案を可能にした。また、担当者ごとの計画のバラツキも解消し、平準化と全体的な計画精度の向上により積込み時間の削減も実現。
レンゴーは、「新システムの導入により、トラックの入場誘導から、製品の荷揃え、積込みに至る一連のシステムが完成し、物流センターの運営効率向上と同時に、トラックドライバーの拘束時間も削減できた。今後も物流現場の業務改革を進め、輸送品質の向上を図るとともに、荷主企業の立場からトラックドライバーの働き方改革にも寄与していく」と述べている。
(Future 2019年2月4日号)