ユポ・コーポレーション/開発研究棟の竣工で合成紙開発力強化
ユポ・コーポレーションではこのほど、2018年から建設を進めていた開発研究棟が竣工(写真)、本格運用を開始した。建設地は開発研究所がある鹿島工場の隣接地で、総工費13億円。建屋は鉄筋コンクリート造2階建、面積1,375㎡(55×25m)で、ベンチ設備、各種実験室、評価関連設備、執務・会議エリアを配置している。
市場からの要望がますます多様化し、SDGsが提唱する環境配慮型製品への期待も高まる中、同社では製品開発力の強化を目的に、開発研究所の新棟建設に着工。今回完成した開発研究棟の棟内には、これまで工場内に分散配置されていた各種パイロット・試作・試験設備を集約するとともに、各種印字、印刷機、ラベリングマシン、加飾装置などの実用評価機器のほか、最新の分析・検査機器を導入した。施工会社は三菱ケミカルエンジニアリング。
同社では、「国内外グループ全体の研究開発を担う拠点として、画期的な新製品開発のスピードアップを図る」と説明している。
なお、鹿島工場内の開発関連設備の移設跡地には、多品種・新製品生産に対応した生産設備を順次導入し、将来の需要増に備えた生産能力の増強を計画している。
(FUTURE2020年2月10日号)