ユポ・コーポレーション/来秋の竣工目指し開発研究所に新棟を建設
ユポ・コーポレーションは、鹿島工場(茨城県神栖市)の再構築の一環として、同工場内に設置している開発研究所に新棟を建設する。新棟は工場北側に確保した隣接地に建設し、2018年着工、竣工予定は19年秋。総工費は13億円。イラストは完成予想図。
鹿島工場は、国内外ユポグループの研究開発を担う、同社唯一の国内生産拠点。開発研究所は1971年に旧・王子油化合成紙研究所の工場内研究棟として開設されて以来、一貫して合成紙ユポの新製品開発や基材研究に取り組んできた。近年、市場からの要望が多様化し、またSDGsが提唱する環境配慮型製品への期待も高まっていることから、製品開発力をさらに強化するため、創立50周年を迎える2019年に開発研究所新棟を設置することとしたもの。
新棟竣工後は、工場内に分散している各種パイロット・試作・試験設備を新棟に集約するとともに、新たに各種分析・検査機器を導入し、バイオマス由来樹脂を配合した製品「ユポグリーン」や印刷工程での生産性向上を目指した「紙用油性インキで両面印刷が可能なユポ」など、次代を担う新製品開発のスピードアップを図る。
また、開発関連設備の移設跡地には、将来の多品種・新製品生産に対応した生産設備を順次導入し、需要増に備えた生産能力増強を計画している。
〔開発研究所新棟の概要〕
・鉄筋コンクリート造2階建、建屋面積1,375m2(55×25m)
・ベンチ設備および各種実験室、評価関連設備、執務・会議エリアを配置
・施行会社:三菱ケミカルエンジニアリング
(Future 2018年12月24日号)