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ザ・パック/廃材をアップサイクルした新パッケージブランド


 ザ・パックはこのほど、産業廃棄物を配合した、環境配慮パッケージの新ブランド『エコカラ』を発売した。資源に循環できる産業廃棄物を高濃度にプラスチックと混合した製品群で、プラスチックパッケージの代替需要を狙う。
 新ブランドの第一弾製品として発売するのは、国内で大量に回収可能で、かつ資源(原料)としても利用できる“卵殻”を配合したバイオマスパッケージ。ユーザーから卵殻の指定回収先がある場合は、回収から製品納品までのプロセスを含めて企画提案していく。ラインアップは、『エコカラトレー』と『エコカラフィルム』の2種類を揃えた。
 『エコカラトレー』は、冷凍・冷蔵対応や再原料化・再商品化が可能で、構成によって食品にも対応できるバイオマストレー。フィルムタイプの『エコカラフィルム』は、チューブとシートの両方の形状で提供可能で、環境負荷の少ないフレキソ印刷にも対応している。
 トレー、フィルムともに重量比で3~51%の卵殻を配合でき、50%超配合した場合はプラマーク表示が不要となる。供給形態は、トレーやフィルムのほかにも、手提げ袋などのフィルム製品、ボトルなどのブロー成型品、食品トレーなどのシート成型品と、各種成型品での提供が可能。別注でサイズ、配合比率の要望にも応じる。
 テイクアウトやフードデリバリー向けの需要が拡大しているプラスチック食品容器の市場は4,000億円以上と言われている。ザ・パックは『エコカラ』を資源循環型パッケージの戦略的製品と位置付け、同市場をターゲットに販売拡大を目指すほか、2025年を目途に別の廃材を原料にした製品の開発も進めている。

(FUTURE 2022年7月11日号)

 

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