紙・板紙需給速報4月/紙・板紙国内出荷が20ヵ月連続減
日本製紙連合会が集計した4月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△2.8%の172.4万tで、20ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△4.9%の77.8万t、板紙は△1.0%の94.6万t。用途別では、グラフィック用紙が△9.9%の51.0万tで27ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙が△0.9%の104.5万tで19ヵ月連続のマイナスとなった。主要品種は衛生用紙、白板紙を除きマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+32.6%の14.9万tで2ヵ月ぶりのプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が東アジア、南アジア、東南アジア向けで増加して+56.9%の5.5万t、パッケージング用紙は段ボール原紙が東南アジア、東アジア向けで増加して+21.3%の9.3万tとなり、いずれも2ヵ月ぶりのプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△6.6万tの187.1万tで4ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は印刷・情報用紙が減少して同△0.7万tの77.1万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△5.3万tの102.1万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同△0.6万tの7.9万tとなり2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△8.6%の12.4万tで35ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△10.3%の38.5万tで20ヵ月連続マイナス。メーカー輸出は+56.9%の5.5万tで2ヵ月ぶりのプラス。
*包装用紙…国内出荷は△4.3%の5.2万tで17ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+16.8%の1.3万tで4ヵ月ぶりのプラス。
*段ボール原紙…国内出荷は△1.6%の77.5万tで2ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+23.9%の6.5万tで2ヵ月ぶりのプラス。
*白板紙…国内出荷は+3.9%の11.3万tで11ヵ月ぶりのプラス。
*衛生用紙…国内出荷は+9.8%の16.9万tで3ヵ月連続のプラス。
(FUTURE 2024年6月17日号)