15/11/30日本印刷学会/第12回紙メディアシンポジウムを開催 |
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(一社)日本印刷学会の紙メディア研究委員会は、これまで「紙」の役目や価値を見直すとともに将来展望を見る紙メディアシンポジウムを開催してきたが、今回も紙メディアを扱う現場の第一線で活躍する方々を講師に迎え、「紙メディアの本質と価値と進化」をテーマに開催する。開催概要は以下の通り。 ・日 時:2016年2月10日(水)9:00〜16:30(16:40 〜18:00懇親会 希望者のみ ) ・会 場:日本印刷会館2階会議室(東京都中央区新富1-16-8) ・主 催:(一社)日本印刷学会紙メディア研究委員会 ・講演内容: (1)「総説:紙の構造と本質 〜パルプ繊維積層体(湿式抄紙)の天性〜」(王子ホールディングス・イノベーション推進本部紙パルプ革新センター/仲山伸二氏) 素材としての紙は最終製品に至るまでさまざまな加工適性が要求される。紙の生まれの性質が不具合の原因となるケースも少なくない。その本質的な特性について、原料−微視的構造−巨視的力学挙動の関連から紹介する。 (2)「HP Indigoの技術が企業の競争力を強化する」(日本HP・デジタルプレス事業本部マーケティング&ビジネスディベロプメント、プログラムマネージャー/秋山進氏) デジタル印刷が注目されているなか、まだデジタル印刷ビジネスの理想と現実にギャップがある。「各種ビジネスの市場性」「成功事例の背景」、そして「注目技術の詳細」に踏み込み、顧客の印刷ビジネスを掘り下げて本質を紐解く。 (3)「古紙リサイクルの現状について」(日本製紙・研究開発本部総合研究所/乙幡隆範氏) 近年、再生紙の原料となる古紙発生量は減少する一方、印刷技術の発展により印刷物の多様化が進んでいる。厳しさを増している古紙リサイクルの現状と、それに対する新たな取組みについて紹介する。 (4)「紙パッケージにおけるユニバーサルデザイン」(大日本印刷・包装事業部企画本部ユニバーサルデザイン開発室/古田晴子氏) パッケージのなかでも紙容器だからこそできる工夫があり、ユニバーサルデザインの実現に向けて、「誰もが可能な限り快適に使用できるように配慮されたパッケージ」について紹介する。 (5)「印刷による偽造防止技術」(国立印刷局・研究所製品技術研究部/高橋寛行氏) 基材に印刷する可変情報中に潜像を埋め込む技術であるイメージスイッチを中心に、印刷による偽造防止技術について紹介する。 (6)「微小繊維の流動シミュレーション」(MPM数値解析センター・安原賢氏) 紙メディアに関わる生産技術として、流動場における微小繊維の挙動を解明することが重要である。そこで、粒子挙動解析手法のひとつであるDEM法を応用した、繊維流動の数値解析事例を紹介する。 (7)「プリマグラフィ制作事例から紙メディアのコミュニケーション価値を考える」(トッパングラフィックコミュニケーションズ・GA部プリマグラフィ、チーフディレクター/小島勉氏) 2000年からインクジェットによるアートプリント製作を立ち上げ、マンガ、イラスト、写真、文化財の複製物を製作している。紙とインクジェットによるコミュニケーションの価値を、これまでの制作事例をもとにご紹介する。 ・参 加 費: 会員、賛助会社および協賛団体所属員10,000円、学生・教職員・シニア3,000円、会員外12,000円(参加費、懇親会費は当日、会場受付で支払) ・懇親会費:1,000円(参加希望者のみ) ・申 込 先:(一社)日本印刷学会(ウエブ上のフォームからの申し込み) |
http://www.jspst.org |