15/04/21紙の博物館/企画展「さくら〜王子で楽しむ花見〜」 |
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紙の博物館(東京・北区)は3月14日〜5月31日、 企画展「さくら〜王子で楽しむ花見」を開催している。 紙の博物館がある北区王子の飛鳥山は江戸時代には桜の名所として知られ、現在もなお親しまれている。この王子に1875(明治8) 年、抄紙会社(後の王子製紙王子工場)が開業し、これを契機に近代的な工業地帯が形成され、文明開化を象徴する名所となった。当時、飛鳥山の桜とそこから見下ろす西洋建築の製紙工場は、王子のシンボルだった。 桜と紙には意外なつながりがあり、例えば「桜紙」と呼ばれる紙もあれば、桜をモチーフにした紙小物は昔から人気で、千代紙・ぽち袋・扇子・ちりめん紙・一閑張などさまざまな紙製品が作られてきた。また木材としての桜も紙製品には欠かせず、浮世絵木版画や金唐革紙などの版木は山桜が最適とされている。本展では、この金唐革紙用版木ロールや、飛鳥山と製紙工場を描いた歌川広重(三代)の作品も展示される。 さらに本展では、20 cm程の奥行きの中に独特の世界を創り出す、ペーパーアーティスト・太田隆司氏の作品を特別展示する。代表作「君暮らす街 1」「箱根湯本ロマンシングロード」の2 点に加えて、この展示が初公開となる新作「明治通り 飛鳥山 さくら Downhill」は、必見の一品だ。 会期中は関連イベントとして、学芸員が展示の見どころを紹介する「ミュージアムトーク」(4/18、5/16)なども開催される。 〔紙の博物館〕 所在地;東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内) 開 館;10〜17時(最終入館16:30) 会期中の休館日;4/6と5/4以外の月曜、4/30、5/7 入館料;大人300円、小中高生100円 |
http://www.papermuseum.jp |