紙・板紙需給速報9月/印刷・情報用紙と新聞用紙以外の出荷はプラス
日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△0.7%の182.5万tで、2ヵ月ぶりのマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△4.1%の87.1万t、板紙は+2.7%の95.4万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△6.3%の61.2万tで8ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が+2.4%の106.0万tで2ヵ月連続のプラス。主要品種は、グラフィック系がすべてマイナス、パッケージング系はすべてプラスと、カテゴリー別できれいに分かれた(衛生用紙はプラス)。
紙・板紙のメーカー輸出は+3.7%の16.8万tで2ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア向けが減少して△14.1%の5.0万tとなり、3ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙が東アジア向けで増加して+13.7%の11.8万tとなり、2ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△0.7万tの194.6万tで2ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、非塗工紙が増加して同+0.6万tの86.2万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△1.3万tの99.2万tとなり、2ヵ月連続の減少。衛生用紙は9.2万tで前月比横ばい。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△7.3%の14.9万tで16ヵ月連続マイナス。
印刷・情報用紙:国内出荷は、非塗工紙、塗工紙、情報用紙いずれもマイナスとなり、△6.0%の46.3万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△14.1%の5.0万tで3ヵ月連続のマイナス。
包装用紙:国内出荷は+8.5%の5.8万tで18ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+18.6%の1.6万tで4ヵ月連続のプラス。
段ボール原紙:国内出荷は+2.3%の76.9万tで2ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+24.7%の9.0万tで3ヵ月連続のプラス。
白板紙:国内出荷は+8.0%の12.3万tで5ヵ月連続のプラス。
衛生用紙:国内出荷は+3.0%の15.3万tで11ヵ月連続のプラス。
(FUTURE 2022年11月14日号)