日本製紙/カップ原紙の生産体制を強化
日本製紙はカップ原紙事業を強化するため、日本製紙クレシア・興陽工場の2号抄紙機を11月末で停機し、2023年度後半を目処にカップ原紙の塗工専用設備に改造する。同抄紙機は1966年に稼働を開始し、現在は商業印刷向けの高級白板紙などを、抄紙から塗工までの一貫体制で製造している。
飲料、食品容器を主用途とするカップ原紙の市場は、「プラスチックから紙へ」の動きが加速する中、一層活発化している。日本製紙グループは現在、旭川、石巻、大竹、白老工場のほか、日本製紙クレシア・興陽工場の1号抄紙機でもカップ原紙を製造している。さらに2号抄紙機も改造してカップ原紙の塗工設備を増強することで、より幅広い製品群を揃えると同時に、さらなる高機能・高付加価値化に取り組む。
(FUTURE 2022年6月27日号)