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王子エフテックス/繊維や端切れを紙原料に『MEGURISH(綿)』を開発


 王子グループの王子エフテックスはこのほど、従来は廃棄されていた繊維や端切れ、回収衣料などを紙原料として配合した循環資源混抄紙『MEGURISH(綿)』を開発した。

 廃棄物削減の動きが加速する中、衣料業界では最終製品にならなかった繊維や回収製品の廃棄が問題となっていた。そこで王子エフテックスは、愛媛県今治市の老舗タオルメーカー楠橋紋織と共同で、同社のタオル製造工程で発生するタオル用糸や端切れを紙原料にすることを検討、『MEGURISH(綿)』の開発に成功した。楠橋紋織の高級タオルブランド『ROYAL-PHOENIX of the seas』のギフトボックスと包装紙に採用される。

 『MEGURISH(綿)』は、繊維を紙の原料として“アップサイクル”することで新たな価値を生み出す試み。また、配合する繊維がその都度異なるため、生産ロット毎に色調や風合いが異なるという無作為性も新たな魅力となる。

(FUTURE2022年2月28日号)

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