大王製紙/バイオガス、天然ガス、重油の混焼でCO2排出削減
大王製紙は三島工場の石灰焼成キルンにおいて、バイオガス、天然ガスおよび重油の混焼を実現した。これにより同設備の重油使用量を約40%(1.8万/年)削減し、CO2排出量を3.4万t-CO2/年(大王製紙グループCO2排出総量の約1%相当)削減する。
石灰焼成キルンでは今年1月から、クラフトパルプ製造工程で発生する排水からバイオガスを抽出し重油代替(使用量の一部、約5,000/年相当)として使用することで、CO2排出削減(1.5万t-CO2/年)を進めてきた。それに加えて今回、大阪ガスのガスアトマイズ燃焼技術を使用することによって、バイオガス、天然ガス、重油の混焼が実現できた。これで重油使用量をさらに削減(約1.3万/年相当)し、CO2排出量を削減(1.9万t-CO2/年)する。
大王製紙は、2050年度のカーボンニュートラル実現と、30年度にCO2排出量を13年度対比で46%削減することを目標としている。
(FUTURE2021年11月1日号)