紙の博物館/企画展「渋沢栄一と近代製紙業 洋紙発祥の地・王子のはじまり」を開催
公益財団法人 紙の博物館は企画展「渋沢栄一と近代製紙業 洋紙発祥の地・王子のはじまり」を9月18日~11月7日に開催する。
日本の近代化に貢献した渋沢栄一翁は、明治維新後の日本の発展のために紙が必要であると考え、西洋式の大規模な製紙工場「抄紙会社」を東京・王子に設立した。その後、王子周辺に各種の工場が次々に興り、一大工業地として急速に発展。製紙関連工場が多かったことから、後に「洋紙発祥の地」と呼ばれるようになる。そのきっかけを作ったのが「抄紙会社」であった。
今回の展示では「抄紙会社」の設立から経営まで主導的な役割を担い、近代製紙業のリーダーとして活躍、今日の製紙業の基礎を築いた渋沢栄一翁の苦難と挑戦を追って、王子の地に残された足跡を辿る。
(新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため変更・中止の可能性もあるが、その場合は同館ホームページおよびSNSで確認できる)
なお、同館では関連書籍として『渋沢栄一と近代製紙業-渋沢翁が語った草創期の困難と挑戦』を販売する。同書は、渋沢栄一が近代製紙業のはじまりについて後世に語った貴重な談話「王子製紙株式会社回顧談」を注釈付きで全文翻刻したもの(販売予定価格1,000円・税込)