リンテック/長期ビジョンと新中計策定
リンテックは、2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(略称:LSV 2030)を掲げるとともに、3年ごとの中期経営計画をマイルストーンと位置付け、21年4月~24年3月を対象とする新中期経営計画「LSV 2030 – Stage 1」を策定した。
新中計「LSV 2030 – Stage 1」の最終年度経営目標は、売上高2,400億円、営業利益210億円、当期純利益140億円、売上高営業利益率8%以上、ROE(自己資本当期純利益率)7%以上。各事業の主な取組みは次の通り。
〔印刷材・産業工材関連〕
印刷・情報材事業部門:海外の生産拠点拡充と営業力強化。循環型社会実現への取組み
産業工材事業部門:ウインドーフィルムの拡販と高機能製品の拡充。ラベリング技術をコアにした自動化システムの拡販
〔電子・光学関連〕
アドバンストマテリアルズ事業部門:半導体・電子部品関連製品のシェア拡大。次世代デバイス製造プロセス用薄膜・高密度・多積層製品の開発
オプティカル材事業部門:OCA(Optical Clear Adhesive)新製品の開発・拡販。光拡散フィルムの新市場参入
〔洋紙・加工材関連〕
洋紙事業部門:脱プラ・フードロス対応新製品の開発・拡販。既存製品の新たな用途展開
加工材事業部門:剥離紙の無溶剤化と脱ポリ化の推進。エナメル調および車両向け合成皮革用工程紙の技術開発・拡販
なお、長期ビジョン「LSV 2030」では、30年3月期の財務指標として、売上高営業利益率12%以上、ROE10%以上を掲げた。「イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献する」を基本方針に、重点テーマとして、
① 社会的課題の解決(環境、社会、ガバナンス、SDGs達成への貢献)
② イノベーションによる企業体質の強靭化
③ 持続的成長に向けた新製品・新事業の創出
に取り組む。
(FUTURE2021年4月5日号)