創業70周年記念出版『平成の紙パルプ・関連産業~競争と共創の30年』を刊行
紙業タイムス社は先ごろ創業70周年を迎えたが、元号が平成から令和に変わる時期と重なったことから、記念出版として単行本『平成の紙パルプ・関連産業~競争と共創の30年』を3月30日に刊行した。
本書で振り返る平成時代は初の消費税導入でスタートし、バブル経済の到来とその崩壊、リーマン・ショック、二度にわたる大震災など、まさしく変化と激動の30余年であった。紙パルプ・関連産業はeコマースの拡大などを背景にパッケージング系用紙の需要が堅調に推移する一方、IT化進展などでグラフィック系用紙はマイナス成長が続き、製紙メーカー、流通代理店は存続をかけてさまざまな取組みを進めてきた。また、製紙の主要原料である古紙は平成9年に大余剰となり、社会問題としても取り上げられたが、その後は古紙の国際商品化にともない、中国を中心としたアジア向け輸出という新たな販路が拓け製紙原料業界は順調に発展を遂げてきた。しかし、現在では中国の環境規制強化で新たな岐路に立たされている。
そうした各社・団体の取組みを当事者の肉声を通じて振り返り、令和時代への指針・教訓として広く関連各界に提供する内容とした。また、巻頭に掲載した東京大学名誉教授・尾鍋史彦先生による特別寄稿では「平成」を多面的に総括しており、紙パの実相を鮮明に描き出している。
A4判・本文318頁で定価 本体10,000円(税・送料別)。
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