北越コーポレーション/環境に優しい紙素材『パンセ』を開発
北越コーポレーションはこのほど、プラスチックフィルム製品の代替となる、環境に優しい紙素材として『パンセ』を開発した。製品名は、「Paper from New Sense」から名付けた。
『パンセ』は、紙に極めて薄いコーティング剤を塗布した紙素材。ポリエチレンラミネート紙のポリエチレンフィルムの厚さが20~30μmなのに対し、『パンセ』のコーティング膜の厚さは3~5μm。紙素材でありながら、ポリエチレンラミネート紙とほぼ同等の性能を備え、これによりプラスチックの使用量を大幅に削減できる(特許出願中)。
さまざまな機能・風合いを有する紙と組み合わせることが可能で、紙コップ、紙トレー、ホットスナック包装などに使われるポリエチレンラミネート紙や、アソート用外装、宅配用包装などのプラスチックフィルム製品の代替として期待できる。
具体的な特徴は次の通り。
○ポリエチレンラミネート紙と同等のヒートシール性
○水、油、水蒸気のバリア性
○食品用容器、包装に最適で、コーティング剤はアメリカ食品医薬局(FDA)の使用認可を取得
○リサイクル可能。生分解性素材の紙と水系塗工技術で製造
(FUTURE2020年3月23日号)