KPPグループ/豪州でパッケージ事業強化
国際紙パルプ商事(KPP)の子会社で豪州メルボルンに本社を置くSpicers Limitedの事業会社、Spicers Australia Pty Ltdは、同じくメルボルンのWilmaridge Pty Ltdから、2020年3月1日を目途に紙・板紙卸売事業「Direct Paper」を譲り受ける。11月26日付で事業譲受契約を結んだ。オーストラリア競争・消費者委員会の認可を取得後、正式に決定する。
Spicersは、豪州に8拠点、ニュージーランドに4拠点を有し、紙・包装資材および紙関連製品の卸売を手掛けている。市場拡大が期待されるサイン・ディスプレイ市場にも進出し、またラッピングやパッケージング製品にも注力しており、ワインラベルや複写紙などの市場にも強みを持つ。一方、Direct Paperは豪州に3拠点を有し、商業印刷用紙、包装資材、食品用包装材の販売、コンバーティングなどに注力している。Spicersは、成長が見込まれるパッケージ分野を取り込むことで、事業ポートフォリオの多角化と、豪州市場におけるプレゼンス向上を狙う。
(FUTURE2019年12月23日号)