日本製紙/ CNF強化樹脂が環境省のNCVプロジェクトで採用
日本製紙のCNF(=セルロースナノファイバー)強化樹脂が、環境省の実証事業NCV(Nano Cellulose Vehicle=ナノ・セルロース・ビークル)プロジェクトが制作したコンセプトカー「木からつくる自然なクルマ」に使用された。
NCVプロジェクトは、CNFを活用し、自動車で10%程度の軽量化を目標とする産官学プロジェクト。日本製紙は、富士工場の実証生産設備でCNF強化樹脂の開発を進めており、同設備で製造したCNF強化樹脂をNCVプロジェクトにサンプル提供したもの。
なお、コンセプトカー「木からつくる自然なクルマ」は、東京ビッグサイトで開催された「第46回東京モーターショー2019」の環境省地球環境局地球温暖化対策課ブースで展示された。
『シールドプラス』が規格袋に採用
日本製紙が用途開発を進めている紙製バリア素材『シールドプラス』がこのほど、㈱福重の規格袋として採用された。
福重は、「商品を最適な状態でお届けする」をパッケージの基本理念に、お菓子の包装資材を企画・製造・販売している老舗メーカー。『シールドプラス』は、持続可能な開発目標「SDGs」でも言及されている海洋汚染の問題を良化しつつ、フードロスの軽減という、袋が本来成し遂げるべき役割を兼ね備えた素材として採用された。
『シールドプラス』シリーズは、“紙なのに酸素・香りを通さない”環境に優しいバリア素材。紙にバリア機能を持たせることで、プラスチックやアルミといったバリア性素材の領域に、「紙」という新たな選択肢を提案している。
(FUTURE2019年11月18日号)